この前の三連休のなか日、母と娘と三人で映画を観ました。
題名は 『この世界の片隅に』
こうの史代さんの漫画が原作 片渕須直監督
戦争末期のごく普通の家庭の喜びや困難がユーモラスに描かれていました。
広島のおとなり 海が見える、呉が舞台
優しいおっとりした とても絵が大好きで上手な少女 ”すず” が 主人公です。
初恋なのか気づけないほど淡い思いを抱いた幼馴染は兵隊に
恋われて顔も知らぬ青年に嫁ぎます。
普通の穏やかで愛に満ちた日常に、だんだん軍靴の足音が大きくなってきます。
訓練 防空壕 人々の助け合うさま 変わっていく様
幼い よく笑う かわいい姪の命、自分の右手を 不発弾の破裂によって一瞬にして失います。
すずさんは悪くないのに「めいを殺した」と責める義理の姉(本心はそうじゃないとわかっています )
すずさんは大事な右手を失った でも「よかった」を口にする家族
沸き起こる疑問 (なにがよかった?)(どうすればよかった?)
ほほえましくテンポよいストーリーの アニメーションだから、満州で終戦を迎え 父とも別れ 母と弟 生まれたばかりの赤ん坊を亡くしながら 幼い三姉妹で、逃避行し博多港へ命からがら引き上げてきた体験を持つ私の母でさえ 時に笑いながら観られたのだと思います。昔を思い出して母が変になったらどうしようと思ったほど生々しい描写もあり、見応えのある映画でした。
チラシと共にいただいたお手製のチケットとネタバレ解説集を読むと 座敷童?
白木リンさんの半生というか一生が描かれていたことなども書いてあり 自分が感じた以上に何度観ても発見がある、深い物語でした。
今はTV レンタル BS 等々 映画館以外で気軽に観られますが関心があられる方はぜひチェック(^_-)-☆ されて下さい。
どうぞよろしくお願いいたします。
そうそう、この舞台となったすずさんの住む家の間取りは、納屋含め26坪ほどの土間のある平屋の家だとか。
茶の間では少ない時は4人、多い時は8人がちゃぶ台を囲んでいたそうです。
詳細な北條家間取り図を上映時にいただきました。
(こんな手作り感あるサービスがすとれんじ・らぶの魅力の一つ (⋈◍>◡<◍)。✧♡
暗い話題の多い昨今ですが、当たり前の普通の生活を今大事にして生きていかねばと思いました。
「心をわしづかみにされる映画に出会ったらもどってきます」