家事に仕事に子育てに、毎日忙しいママのためのひといきタイムズ2019年 3月号より
弊社は最近、リフォーム工事の依頼が増えてきました。
リフォーム工事には、大別して2通りのパターンがあります。
一つは、台所、お風呂等の水回りの工事。
もう一つは、家が寒いので床、壁、天井の断熱リフォーム工事。
今回は家の断熱について、お話します。
昔の家は、断熱の概念がなく、瓦葺き泥壁作りで冬は寒いのが主流でした。
その後サイディング壁が普及して、それでも施工者は断熱の意識が低く、とりあえず
薄いグラスウールをいれるくらいでした。
徒然草にあるように、九州の住宅は 夏に快適に過ごせる概念がありました。
10年前の住宅は殆んど、冬は寒い作りです。
10年前頃から、国が断熱の基準を初めて作りました。
断熱等級を1から4まで決めて家の断熱の評価を作りました。
この時から、弊社は最高の等級4の断熱を全住宅に施工しました。
そして、3年程前から新たな断熱の基準が作られ、建物の外部の部位を「外皮」と呼び
外部の熱が入る値を熱還流率(断熱性能の指標)=UA値と言い、断熱性能も含んだ
保湿性能としてQ値があります。
住宅の暖かさを知るうえではQ値を見ることが適切です。
福岡、熊本の地域ではQ値の基準は2.7です。
Q値 と言ってもどれくらいの程度が一般のお客様にはピンときません。
文科省が学校の空調の目安を昨年大幅に見直しました。
温度が17℃以下なら暖房を、温度が29℃以上なら冷房をすると、画期的に変更しました。
(変更前 10℃ ~ 30℃)
冬の授業が寒いと言うことはなくなるでしょう。
パッシブデザイン協議会の野池政宏さんは
「冬の居室の温度は20℃を目標にして、最低でも15℃以上になるようにする」
と言っています。
弊社の住宅も大牟田の平野部では冬に暖房なしで15℃以上になる断熱を目指しています。